現代の子供、肩こり問題。

昔は肩こりは大人がなるものという印象があったと思いますが、

近年、小学生やそれ以下の子供たちにも肩こりというものが発生するようになってしまいました。

それはなぜでしょうか?

理由は『姿勢の悪化』と『筋力不足』です。

そして、なぜ『姿勢の悪化』が起こったのか?

『筋力不足』になってしまったのか?

皆さん子供の頃、公園や校庭で、

ぶら下がり棒やうんてい、鉄棒などの遊びをした記憶はありますか?

上に書いた運動は全て手を肩より上、

ばんざいをするような動作をひたすら繰り返します。

主に、肩甲骨の周りの筋肉を全て使って体を動かします。

このような運動をすると、上半身(肩甲骨まわりやうで)の筋肉だけではなく、姿勢を支える筋肉→インナーマッスルを常に使って体を支えます。

インナーマッスルが働いてくれるおかげで、

私たちはうんていや鉄棒から落ちることなく遊ぶことが出来たのです。

想像してみると、うんていにおさるさんやチンパンジーがぶら下がって移動していたとします。

体全体を使って一本一本の棒を伝っている図を想像しませんか?

あのような遊具だけではないですが、

つかまっている手、うでではなく、

インナーマッスルである体幹部にある筋肉がしっかり働いてくれることで、うんていから落ちずに移動することが出来ます。

近年では、小学校の授業で、

マット運動やうんてい、鉄棒などをする時間数も格段に減っていますし、授業が少なくなった分外でその練習をする子も減りました。

ポータブルゲームやスマホの普及率が増え、

運動しない子は全くしない、

スポーツをしている子はそのスポーツしかしない、

習い事は送り迎えつきで歩かない、

という現象が起きています。

また水泳などの全身運動をする時間も、

半分以下といわれており、

泳げない子も急増しています。

現に小学校6年生で8メートルしか泳げない子もみてきました。

こんな理由で肩が痛い、首が痛いという子が増えている現状ですが、

本当にこれでいいのでしょうか?

当院にも、昔ではありえなかった子供の猫背の方が多く来院されます。

これを放置しては絶対にいけません。

治す方法は、

『適切にインナーマッスルを鍛えなおす事』

全く筋肉のない子などいません。

動きを忘れているだけなんです。

ちゃんとしたトレーニングを行えば、

必ず子供本来の身体の状態に戻ってくれます。

痛い、やきつい、などの言葉だけをとるとなんだかほぐしてあげたらいいのかな?など思ってしまいがちですが、

子どもに必要なのは適切なトレーニング→体操=遊びです。

なんだか心配になってきた、

うちの子どうかな?と思う方は是非今日おうちでお子さんの姿勢や動き方を改めてみてみてください!

 

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